裂地(きれじ)

裂地(きれじ)

お抹茶を入れる、陶器を茶入れといいます。

多くの茶入れは、象牙でできた蓋をかぶせ、(蓋の裏には金箔をぬります)伏覆を着せます。

伏覆、とは布でできた、茶入れを守るカバーのようなものです。

そして、この伏覆は染織工芸に属している、裂地(きれじ)と呼ばれる布でできています。

裂地は、茶道の世界では、伏覆に限らず、かけ物の表具裂、フクサなどさまざまなところで出会います。

この裂地が、私は大好き。

何千種類もある色や模様の裂地図鑑をずっと見ていられる位。

瓢箪やつる草などの植物から、兎や鹿・鳥獣・獅子・蝶の模様が入っている物まで、実に多種多様なのです。模様は金や銀の糸で刺しゅうされており、地となる布の色は赤系・オレンジ系・黄色系・青系・紫系と複数あります。

地の色合いの呼び名も、紅色(くれないろ)・曙(あけぼの)・丹色(にいろ)・丁字色(ちょうじいろ)・藍白色(あいじろいろ)・海松色(みるいろ)

と独特の呼び名がついています。

多くは、植物の色から名前をとっているようです。

この裂地は、実は、そのほとんどが輸入品。

中国の宋・元・明・清の各時代で織られたものが大半で、南方諸国や西欧の物もあります。

これらのものは、神社やお寺、大名家で珍重されてきており、総称して「名物裂」と呼ばれます。

裂地の呼び名には意味があるそうです。

地色・文様・織り方の三つの名称をあわせた呼び名となっています。

「白地二重蔓古金襴」(しろじふたえづるこきんらん)

という名前なら、その意味は、白地→地色が白二重蔓→文様(もよう)が二重の蔓古金襴→織り方が金襴という名前の織り方となります。

インドを旅行した時に、毛織(モール)という種類の裂地が使われた布が、絨毯屋さんに山のように、積まれていた薄布達の中にありました。

日本に古くから伝わる茶道の文化ですが、それに通じるものを遠く離れた異国の地で見つけられたことが、とてもうれしかったです。

そんなことがあったので、ますます裂地や茶道にはまってしまいました。

横浜の婚活パーティー

早乙女さん

「女の腐ったような」という表現がある。女性の権利を主張する方からすれば実に許しがたい表現である。今なんか女性も勇ましい人が多いので、どちらかといえば「草食系男子が行き過ぎてもはや草になってしまったような」とか言った方がいいのではないか、とも思うが、しかしそうなると草木の素晴らしさ、自然の力を説く方のご不興を買おう。世の中には山ほど考え方があるから、そのどれもに配慮すると何もしゃべることができなくなる。雄弁は銀なり、沈黙は金なり。これは真実だ。

なんてことは置いておくとして「女の腐ったような」男というのは実際いる。私の身近にいるある男性は「女の腐ったような」というよりは、女性の長所も持ち合わせた男性なので「女のような」男性と言っていい。腐ってない。そのものだ。彼について申し上げたいのだが、仮に名前を早乙女さんとしよう。

まず、早乙女さんは実に細やかだ。よく気が付いて、事務仕事なんかさせてもミスがない。私はおっちょこちょいの星の下に生まれてきたような奴なのでうっかりミスが多いというなんとも情けない人間なのだが、彼は私の間違いを必ず指摘してくれる。実にありがたい。こっちも安心してしまって、「一応見直したけどなんかミスあるかな?まぁいいや。間違っても早乙女さんが見つけてくれるだろうし」なんて具合でこうなると頼られている早乙女さんが気の毒というところ。

また彼はいつも身ぎれいにしていて、ある時通りかかった男性が

「お、いい匂いがする!なんかハンドクリームとかつけてる?」

と話しかけてきて、その場にいた女性陣が首をひねるも誰もハンドクリームをその時はつけていなかった。誰かが「早乙女さんではないか」と言いだし、件の男性社員が早乙女さんの机上のハンドクリームを嗅いでみたところ、口に出さずにいられないような芳香のハンドクリームは早乙女さんの持ち物だと発覚した。

ただ早乙女さんにも女性的な欠点があり、それが悪口である。女性は寄り集まると悪口をいう傾向があるが、早乙女さんも言う。癪に障る男性社員の悪口を、女性の後輩といっしょになって何時間でも言っている。その時の早乙女さんの顔は、学生時代、廊下や女子トイレで見かけたものとそっくりだ。

現代は女と男の境目があいまいだという。ボーダーレスな世の中で早乙女さんのような男性も少なくないに違いない。