勉強法

勉強法

テレビ番組で芸能人が

「勉強をするには夜更かしをするより、朝早く起きてやるほうが効率的なんです。夜遅くまでやっていると、時間が経つにつれて眠くなるでしょう?でも朝型なら時間が経つにつれて目が覚めてきますからね」

と言っていた。なるほど合理的な話だ。私自身は学生時代、いつ勉強していただろうかと振り返ってみれば、しかしどうにもこうにも思い出すことができない。勉強していなかったのだろうか。いやいや!それなりには勉強していたはずだ。人並みの虚栄心は持ち合わせているから、テストの成績が気にならないわけではなかった。しかしどうにも記憶がないのは、一体これはどうしたことだろうか。特に夜更かしをした記憶もなく、早起きをした記憶もない。なんとか思い出せるのは、英語の単語や国語の漢字なんかの勉強を、夜眠る直前に一度テストしてから眠り(採点、出題、解答、オール自らが行うセルフテストだ)、朝起きた瞬間に顔も洗うんだか洗わないんだかの内から眠る前に解いたテストをもう一度解く、ということを行っていたこと。これについても例の芸能人は

「徹夜というのは意味がないんです。人間の脳は眠ることによって知識の定着を図る。眠ることで覚えているんですから、徹夜はよくないんですよ」

と言っていた。なんだか、ここまできちんと勉強について語ることができるとこの芸能人は芸能人というより予備校のカリスマ講師といったところだが、しかしこいつも納得できる。徹夜は、いざテストの最中に「…なんだっけ?」みたいな度忘れが発生して困ることが多い。ごく個人的な体験だけれど。なので、確かに少しでも眠ったほうがいいのだろう。

勉強には様々なコツがある。人それぞれのコツが。たとえば暗記モノは絶対トイレがいい、といって、遊びに行くと自宅のトイレの壁にそれこそ四面すべて(背中側の壁はどうやって見るのだろうか)、英単語なり数学の数式なり、化学式なり古文の活用なりが書いてある家があった。それから「ごろ合わせにしないと思い出せない」と言って歴史に限らず何もかも愉快なごろ合わせにして覚えている同級生もあった。

社会人になっても勉強は続く。大人になればテストから解放されると思っていたあの頃は甘かった。あの頃必死に編み出した勉強法は今も大人たちの下地になっているのである。

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キラースマイルに殺されて

通勤電車で本を読んでいた。イギリスのパブリックスクールについての本だ。そろそろ下車駅かなぁと顔をあげると、ドアのところにいる男の人と目が合った。青い目。外国の人だ。イギリス人かな。オーストラリアとかニュージーランドとか、そっちの人かも。私はぼんやりしていると物をじっと見てしまう癖があるのだけれど、今日もじっと見てしまっていたらしい。ふと気が付くとその青い目の彼と目が合った。あ、と思うと彼は小さくにこっと笑った。

来た。ズキューンと来た。

必殺!キラースマイル!。

日本人はあまりやりませんが、外国の人は目があうとけっこうスマイルをくれる。男の人に限らず、若い女性もおばあちゃんも。これがけっこう嬉しくて、そういうところも海外旅行の楽しさの一つかもしれない。でもこのスマイルは効いた。美しい人の(ことに異性の)笑顔は何かの薬、あるいは兵器だ。電車を降りてからも午前中くらいはずっと幸せが持続した。脳内の何らかのハッピーな物質が分泌されて分泌されて仕方ない。もしかすると自分は外国の男の人が好きだから余計に、ということはあるかもしれないけれど。

ちょっとクリス・コルファーみたいな顔の人だった。クリス・コルファーってご存知だろうか。アメリカの人気TVドラマ「glee」のカート役の俳優だ。ディズニーチャンネルで脚本も書いている、という多才な彼は、典型的な美男子というのではないのだけれどちょっとチャーミングな顔立ちをしている。目が青くて、鼻が上を向いていて。今は背が伸びたけれど、シーズン1の頃のクリス・コルファーなら「夏の夜の夢」パックの役が似合いそうだった、と言えば写真を見なくても雰囲気が伝わるのではないか。

電車の彼はクリス・コルファーよりもっとも落ち着いていて、そりゃあそうだろう。というか、ずいぶんおしゃれではあったけれどスーツだったから社会人だ。歌って踊る高校生と同程度の落ち着きのなさじゃあ勤め人は難しい。どこの駅まで行ったのか。結局どこのお人だったのか。イギリスなのか南半球なのか、それともフランスとかドイツとかそっちなのか。

見知らぬ美しい人の微笑みは罪ですね。幸せにもしてくれるけれど。一目ぼれ、という気持ちが若干わかった。惚れるとまでは言わないが、しかし確かに心を奪われる。